脳・脊髄の病気は突然、激しい症状を起こすことがあります(例えば全身のけいれん、性格の変化、旋回、足を引きずる等)。これらの症状は決して軽いものではなく、早期の診断・治療が重要であり、病気の種類によっては生命に関わることもあるためできるだけ早く状態を把握して(できるだけ早く診断を行う)治療を開始すべきだと考えます。
当院では現在MRIが休止中ですが、これまで積み重ねた経験を活かしてCT検査を利用した椎間板ヘルニアの治療は引き続き行っています。また、腫瘍や脳梗塞などの頭部の疾患が疑われる症例に関しては、飼い主様の希望に応じて近くの画像検査センターなどに速やかにご紹介させていただいております。

整形外科では各種骨折・関節疾患などの整形外科疾患に対し、専門的な整形外科の診断・治療を行っています。
骨折治療には新しいインプラントや創外固定などを用いた治療を行っており、骨盤骨折や脊椎骨折などレントゲンのみで把握が難しいものはCTを使用し適切な術前評価/計画を行った上で手術を実施しています。
関節疾患に対しては整形外科学的検査・レントゲン検査・CT/MRI検査などにより適切な診断を行い手術の適応を判断し、前十字靭帯断裂に対してはTPLO/TTA、股関節疾患に関しては股関節全置換術など、各関節疾患に対しより良い手術法を提案しています。

レントゲン検査

整形外科疾患の診断には多くの場合、レントゲン検査が重要となります。適切な撮影と読影を行うことで正しい診断を行います。

外科手術

椎間板ヘルニアや環軸亜脱臼、脊髄腫瘍や椎体骨折などの外科手術が必要な疾患に対しては積極的に手術を実施しています。

整形・神経外科 担当獣医師
高瀬 雅行