軟部外科

前肢腫瘤(断脚)

16歳 保護猫 mix 
主訴:左腕の腫れ、胸部の皮下腫瘤
保護猫で、レスキュー時から、胸部のしこり、左腕腫大があったとのことでした。
当院に来院され、腫れた左腕と胸部腫瘤を検査したところ、節外性リンパ腫と診断されました。
リンパ腫の治療として、抗がん剤治療を実施しました。胸部の皮下腫瘤はすぐに消失しましたが、左腕の病変は少し縮小はしたもののあまり治療効果はありませんでした。いろいろな抗がん剤を試しましたが、治療反応が乏しいため、断脚手術を実施しました。

腫大している左腕

毛刈り後 患部

毛刈り後全体像

摘出した患肢

https://www.eug.jp/elms/wp/wp-content/uploads/2025/07/IMG_4458-538×750.jpg (患部画像注意)

術後全体像

術後の経過は良好でした。3本足になってしまいましたが、適応は早く、腫瘍があった時より活動性が上がっているようでした。
術後は、補助治療として抗がん剤の治療を継続していきます。無事に寛解できるように頑張っていきましょう。

関連記事